転売について

　時期は全然外れていて脈絡も無いのだが、思い出したので書く。

　転売は昔から問題なっていて、またコミケのチケットとか何万もの値段でヤフオクで売っている。まあ企業ブース目当ての人とかは、本当に最初に入らないと、めぼしいグッズ買えないからねぇ。同人誌転売業で一人頭数万もの利益が出るのだろうか？まあ会場限定グッズを何セットも売ればひょっとしたら何万か利益が出るのかも知れないが、まあ割に合わなそう。
　僕も転売チケットは手を出したことが無いなぁ。昔は、若い頃は学漫がらみで入場してたし、自分のサークルでも時々コミケ参加してましたしね。知り合いのサークルの手伝いとかでもわりとチケットはなんとかなってたし、まあ手に入らなかったら朝から並んでたからなぁ。最近は朝から並ぶ気力も無いので、昼前に行くようになってしまいましたが。
　まあ本は兎も角、ワンフェスのフィギュアやガレキみたいに、版権の都合で会場でしか売られない物は、ちょっと話が変わってきます。つまり、東京の会場に行くのにけっこう金がかかるのですよね。地方から東京にいく往復の交通費、宿泊費が、真っ当な物だとすぐ数万になりますからね。夜行バスだと安く住むかも知れませんが、若い子なら兎も角、歳になると長距離バスは無理です。土日も潰れますし、けっこうなコストになるのです。
　で、簡単な話ですが、その転売の差額が、上京するコストより安ければ、転売ヤーから買う方が合理的になるのです。これはついったでぶち切れている人がみな誤解していることですが、オクで購入しても、正規の売り手にはちゃんと正規のコストが支払われていて、転売ヤーに入るプレミアムは、本当はJRや飛行機会社やホテルが受け取るべきコストだった物で、ワンフェスの売り手はあんまり関係が無いものなのです。転売ヤーが掠め取っているのは交通宿泊の業者の利益であって、ワンフェスの売り手が怒るのは実はおかしい。
　だから問題は、版権の都合で会場で少数しか売れないと言う事なのですよ。同人誌みたいに全国流通が整備されて潤沢に市場に供給されれば、転売は無くなりますよ。
　まあ同人誌でも、会場限定本とか本当は辞めて欲しいんですよねぇ。まあ、限定を煽らないと会場で買ってくれなくなるのは確かですからなぁ。いつでも買えるとなると、逆にいつまでも買わなくなるのが人間心理ですし。同人誌は嗜好品だからね。

　コミケも会場に行くんじゃねーか、と思われますが、まあコミケは参加するのが目的みたいなところがありますので。本1冊や2冊のためにコミケに行く人も居ないと思いますが、会場限定本1冊のみ欲しいと言うのなら、ガレキと同じようにプレミアムと交通費を勘案することが成立すると思います。