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局部修正というキャンセルカルチャーを全国人民の団結の元に撲滅粉砕 [その他8]

『漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022』(池上彰 佐藤優 著 講談社現代新書 2022)

 二人の左翼振り返り本3冊目。学生運動挫折後も左派は労働運動では存在感を発揮したが、国鉄民営化でそこも崩壊、社会党は左派を切り捨てたらそのまま沈没、社会党も共産党もクソなので今こそマルクスに還れ、とのこと。えぇ・・・。
 読む限りはかなり網羅的で有るが、ともかく新書一冊で超特急の駆け足で全部済ませてる。僕はここら辺の話をちびちびと読んでいたから、「ああここはこれの話か」となんとなく分かるけど、予備知識無しの人がこれを読んで、どれだけ理解できるか心配。僕は少しは参考になりましたけどね。大まかな流れが整理されて、いろいろ知識が繋がったところがあります。
 ただ、最後の「社会党も共産党もクソだから今こそ『資本論』に立ち戻れ」という所は全く賛成できないなぁ。『資本論』こそ、世の中のことを全く解明できていないクソオブクソだと思います。労働価値説は100%間違いで、そこから話を組み立てているからおかしいところだらけ。

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