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いかがでしたか? [その他7]

『連チャンパパ』①~④完(ありま猛 著 KADOKAWA 2020)

 ちょっと前についったで大ブームになった読む劇薬。元は1993~1997年に「パチプロ7」で連載されていた物。近年はネット青空文庫「漫画図書館Z」に収録されていた。ちょっと前にあるついった民がパチンコをくさす目的でパチンカスがクズに見える漫画を適当に探して数ページネットに貼り付けたのだが、そのほのぼのとした絵柄とあまりにもえげつない内容のギャップから元ネタ漫画を探し出して読んで衝撃を受けるついった民が続出、挙げ句の果てにはうぷした張本人がこんなえげつない作品だとは知らなかったと恐れおののく事態に。そしてかなり話題になったおかげで、新版として復刻した模様。
 内容は、どちらかというと、ほのぼのとした絵柄と内容のギャップ、と言うよりも、ごく普通の小市民がいとも簡単に転落し暗黒面に落ちていくえげつなさなんですね。例えば『ウシジマ君』なんかだと、いかにも凶悪なチンピラが凶悪なことをして、いかにもクズな連中がクズな事をする、だったのですが、そうじゃない。そして、暗黒面におちて散々邪悪な事をしたあげくに何食わぬ顔で日常に戻ってしまうと言うえげつなさなんですな。
 高利貸しの社長が、作中で一番人情味があってまともな描写になってしまっているのも、社長は一切金に困っていないので、高利貸しの業務以外では、普通に人間らしい態度が取れる、と言うだけの話なんですねぇ。

『葬儀を終えて[新訳版]』(クリスティ 早川書房クリスティー文庫 2020)

 クリスティ新訳連続出版も第6弾、隠れた名作を集めた企画も最後の6本目。ただしこの新訳はいただけないなぁ。直訳調にして出来るだけ原文の味を残す、と言うよりは、明らかに訳がこなれていないだけになってしまっています。特に会話が続くシーンでは、訳がこなれていなくてぎこちない会話になってしまっている箇所が多いです。
 この新訳シリーズ、全体的に直訳調なので、まあそう言う方針の新訳なんでしょうけど、シリーズの他の物も、歌とか詩まで韻を踏まない直訳しっぱなしにしているのはどうかと思いました。

『ToLOVEる ダークネス』①②(以後続刊)(長谷見沙貴 矢吹健太朗 集英社文庫 2020)

 え、また文庫化?と一瞬思ったが、2016~2017年に文庫化したのは「無印」の方でしたな。今回の文庫化もカバー裏は全裸とサービス満点です。
 今作は、策士キャラのモモを狂言回し役にしているので、話が良く動きます。と言うか、キャラが全員善人のお人好しのいい人ばっかりなので、能動的に動かせるのがこいつしか居なかったとも言う。おっぱいおっぱい

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