ゆっくりしていってね：うまあじ派む印：SSブログ

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ゆっくりしていってね　[その他７] [編集]

『応仁の乱』（呉座勇一　著　中公新書　2401　2016）

　そうそう、各所で話題になっていますが、僕も読んでこれは面白かった。ともかく応仁の乱ってよく分からない。なんで日本中戦乱になったのか、きっかけとなるような大きな出来事が見当たらないんですな。歴史の教科書でも、お家騒動がたくさん並んでる様な書き方で。
　これは、鎌倉時代には相続は平等に分割していたため、代が経る毎に財産が分割されて、貧困零細農家の山ができた反省で、室町時代には分割せずに一人が相続するのに変更したため、財産の分割は避けられましたが今度は相続争いが頻発するようになって、あらゆる所で争いが起きるようになったのですな。
　それでまた将軍の権威が、足利義政のときにはだいぶ落ちていて、義政は調停者として振る舞うことで将軍の権威を高めようとして、そういう家督争いを放置したというか煽った節があるのですが、でもそれで見事に立ち回ったのかというと、どうもやっぱりグダグダだったらしい。
　眠くなったので細かく書くのは止めました。