SSブログ
コロンボまとめ ブログトップ
- | 次の10件

自分用メモ [コロンボまとめ]

『殺人処方箋』 TVムービー 1968
 
 レビンソン&リンクが最初に小説に書いたのは1960年と言う事で、8年かけて練り上げられただけ有って、もう倒叙ミステリとして完成されているのね。売れっ子精神科の犯人が、奥さんに浮気がバレて離婚されそうになって殺害。浮気相手を共犯にしてアリバイを作る。コロンボが最初に犯人を疑うのも「帰って部屋に入ってきた時に奥さんを呼ばなかった」という些細な物。その後じりじりと犯人を追い詰めるのだが、中盤の1対1の対決は圧巻。ヒリヒリする会話劇を楽しめる。決めてが無くて最期は共犯者を使って引っかけ。
 映像が60年代のテレビドラマで良い!!マンションの外の風景がもろ書き割りなのはご愛敬。コロンボがこのときはまだ髪型も服装もぴちっとしていて、役を飲み込むまでは真面目な刑事を演じていたとのこと。

『死者の身代金』 シーズン化パイロット版 1971/3

 シリーズ化前にパイロット版を作れとのことで1本作った作品。コロンボが髪はボサボサ、服装はだらしなく、しょっちゅうペンその他を探すおなじみの役になっている。アメリカ有数の弁護士である犯人の家が大豪邸になっている。アメリカってそうなのかなぁ?まあコロンボの犯人は全米レベルの医者とか弁護士とかかなりの成功者ばっかりだが。
 有名弁護士が出世のために結婚したかなり年上の夫を殺害。誘拐事件をでっち上げ、自分が運転できる小型飛行機を使ったトリックで警察を煙に巻くことが出来た。コロンボが犯人を疑うのが「電話がかかってきたときに誘拐された夫の安否を問わなかった」という些細なこと。これもネチネチと犯人と対峙しながら、結局は犯人の娘を使って引っかけで証拠を確保すると言う結末になった。

「構想の死角」 シーズン1-1 1971/9

 シリーズ化第一作。本当は2話目だったが、テレビ監督時代のスピルバーグによる映像演出が素晴らしく、1話目放送になった。犯人役ジャック・キャシディの演技も見物。犯人被害者も二人コンビの作家と言うことで、キャシディがレビンソン&リンクに「どっちがレビンソンでどっちがリンクなのかい」と言いまくったとか。
 二人コンビの売れっ子推理作家だが、執筆は被害者だけで、犯人はもっぱらマネージャー業。独立を計画され殺害。これもコロンボが犯人を疑うのが、急報を聞いて飛行機で駆けつけずに車で別荘から帰ってきたとか、遺体発見の電話をしながら無意識に郵便物を開封していたとか、まあ指摘されればおかしいと言えばおかしい些細なところ。最後はコロンボが犯人に、このトリックはお前が考えたんじゃないだろとネチネチと言って証言を引き出す。

「指輪の爪痕」 シーズン1-2 1971/10

 レビンソン&リンク直々による脚本で、シリーズのお手本第一作となるべき作品だったが、2話目放送になった。犯人は巨大探偵事務所の所長。名犯人役のロバート・カルプだ!!調査相手にも金を貰って調査内容を書き換えていたり阿漕な商売をしていたのに気付かれ、大手顧客を殺害。被害者の顔の小さな傷から、犯人が左利きで、計画的ではなく突発出来であると推測。観察力が抜群な描写もあちこちにあって、コロンボ超有能なのよね。途中から目星をつけてタイマンのやりとりは圧巻。最後はやっぱり引っかけ。
 コロンボの愛車の小さいルノー登場。もっとも、このときは金持ちのでかい車に対比して小さくてぼろい車を用意しただけなんでしょうね。これが新シリーズくらいになると、ビンテージクラシック車に乗る粋人みたいになっちゃってるのよね。

「ホリスター将軍のコレクション」 シーズン1-3 1971/10

 ベトナム戦争の伝説的英雄の将軍が、監査で横流しがバレそうになったところでビビる部下を射殺。ヨットから自宅をみていた目撃者が居た。将軍が目撃者を消しに行ったら美人のおねーちゃんだったので一目惚れ、おねーちゃんの方もアメリカの英雄が相手なのでまんざらでもなくなるという展開。おじいちゃんじゃねーか。それを除けば証拠の品はどこにある?というむしろコロンボの中ではストレートな話になるのかなぁ。

「二枚のドガの絵」 シーズン1-4 1971/11

 絵画コレクターが被害者。甥の美術評論家が犯人。遺産目当てで強盗を装って殺したのだが、大きな絵がたくさん描けてある中で、ドガのクロッキー2枚だけ盗まれていることにコロンボが疑問。最初はどうでもいい絵ばかり外していたのに、最後になって急に審美眼が芽生えてドガだけ盗むのは変だと言うこと。
 とにかくトリックの仕返しによる最後の幕切れが実に鮮やか!!小説ではこうも行かない。映像だからこそ。決め手になる物が出てきてそのシーンで幕切れという見事な結末は映像ならではである。

「もう一つの鍵」 シーズン1-5 1971/12

 会社社長の兄に抑圧される妹、家の鍵をホルダーから外して、窓から入ってきたところを強盗と間違えたと言って殺害する予定だったのだが、兄は玄関の植え込みに合鍵を置いてあったのね。ちゃんと廊下からやってきた兄をそれでも射殺し、なんとか体裁を整える犯人。犯人の恋人役にコメディ転身前のレスリー・ニールセン!!玄関に置いてあった新聞をみてコロンボが疑問。だれも玄関から帰ってきてないなら有るはずが無いからね。抑圧から解き放たれてどんどん暴走する犯人。兄の言うとおり会社経営には向かなかったんだなぁ。ちまちまと証拠を積み立てて追い詰めるも、最後は非常ベルと銃声の順番が決め手。

「死の方程式」 シーズン1-6 1972/1

 テレビ局の上役が、試写ををみてもう一本追加せよと言ったので急遽撮られたもの。ロディ・マクドウォールの軽快な演技が見物。野沢那智の声もはまっている。
 化学工業のボンクラ息子が、大手企業に身売りをするつもりの叔父の社長を葉巻の箱にしかけた時限爆弾で爆殺。これも犯人が電話のときの些細な仕草からコロンボが怪しいと思う。急いで作られた割には見所満載である。ひょうきんな今時の若者である犯人とコロンボの掛け合い、化学工場の中をカートで移動するシーンなど。特に最後のロープウェイの中での時限爆弾騒ぎのマクドウォールの演技は見物である。

「パイルD-3の壁」 シーズン1-7 1972/2

 第1シーズン最終作。コロンボが監督がやりたくてストまでやったとのこと。演出は、ちゃんと見られる物というか、やや間延びしているが及第点ではあるけど、その後監督をやりたいと言わなくなったみたいである。
 建築家の犯人が、資産家の被害者の奥さんをたぶらかして都市プロジェクトの費用を出させているのだが、被害者が死んだら信託財産になってむしろ自由に引き出せなくなっちゃう。行方不明なら現状のまま。そこで殺害した後遺体を隠した。つまり遺体はどこにある??と言う奴である。もし遺体がビルの下にでも埋められたら、発掘は不可能。そこで犯行当日に埋めていたビルの基礎である「パイル」を掘り出すか掘り出さないかと言う話になるのだが・・・。
 最初の方で犯人が被害者に「お前の墓を建ててやる」と言っていたが、実際にビルが墓になりかかっていたのは面白い(英語で聞くとそう言っている)。最後に禁煙といって葉巻を投げ捨てるコロンボ。一応この話で完結する予定だったのだろうか。

 すいません、眠くて無理なのでまた書き直します。(実際にブルーレイボックスで見直しながら書いてる)
 2020.5.4 あちこち追記

Rush-Power_Windows-Frontal.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感
- | 次の10件 コロンボまとめ ブログトップ