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いかがでしたか? [その他7]

 最近戦後の新左翼とかマルクス主義の本をちまちま読み直しているのですが、まあやっぱり『資本論』って読んでも難しいと言うか、これ多分「書いている本人が混乱している」方の「読んでも判らん」という奴じゃ無いのかな。読めば読むほどそう言う気がしてきました。価値の基準を「労働」じゃ無くて「労働時間」としているのはどう考えてもおかしい(労働としてても上手くいかないような気がするけど)。その問題に書き手も気がついていて、だから価値の種類が沢山出てきて非常に分かりにくいことになってる。
 戦後の新左翼がなんであんなにハチャメチャになって終わったのか、と言うのは、だんだん判ってきました。そもそも学生運動というのが、要は二十歳前後の若者がやることですから、頭でっかちの滅茶苦茶活動になってしまうのですなぁ。勉強は出来るんだろうけど、それと本当に知識や知恵があるかどうかは別ですからねぇ。マル経や社会主義って結局、20世紀の前半に流行った流行でしか無くて、「知識人」「インテリ」と称される物がその流行に乗っかってただけでしか無かった。
 で、そもそも共産党が革命に暴力を容認するような所があって、そして全学連の中でセクト同士がつまらない主導権争いで小競り合い(大学自治会単位で陣地の取り合いみたいなくだらないことをやっていた)をするようになって、機動隊と衝突するとどんどん武装化するようになって(三里塚では農民の野蛮な行動に触発されたり)、小競り合いで偶発的に死者が出たら、それを反省せずにずるずると復讐の殺し合いに発展していってしまったみたいな流れなんですねぇ。
 あとは高度成長のおかげで革命を経なくても国民一般の生活がだいぶ良くなってしまって、左翼も国民の支持を得られそうに無くなって「知識人」たちはさりげなくフェードアウトするという恥知らず

 なんでこんな事になったのかとあきれるほか無いですね。80-90年代で社会主義がダメだと言うことになったときに、欧州の左翼政党はみな社会民主主義に鞍替えしてなんとか乗り切ったのに、日本の共産党と社会党は外国(と言うかソ連中国北朝鮮)の影響が大きかったせいで、そう言う看板の掛け替えに失敗してジリ貧に。まあ日本では保守政党がイデオロギーに寄らない包括政党という面もありますけど。
 今や労組は勝ち組の側の団体ですからね!!非正規労働者や若者を代表する政党が必要なんですが、出てきたのが今や完全に詐欺師の目つきとなった元タレントの党くらいしか無いのはどうなんでしょ。社会党のなれの果ては国会議員の数あわせばっかりやってるし。

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