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禁教 [その他7]

 今年の合宿は熱海でした。

金曜日

 朝イチに出てのぞみ、ひかり、こだまを乗り継いで熱海へ。ところがどれも機材がN700A。全部同じでちっとも面白くない。昔はひかりやこだまは500系や300系(これは記憶があやふやだが)が走っていて、乗ると結構面白かったのですがね。
 熱海に着いて、宿に行く前にMOA美術館へ。世界救世教のやっている美術館で、新興宗教は金持っていることが多いのでこれは期待。岩佐又兵衛の山中常磐物語絵巻全12巻の展示。これは凄い。それ以外の常設展は品数が少なかったが、重文の山であった。
 その後はまだ時間がありそうだったので熱海城へ。由緒とかない新しい観光用のお城。でも眺めは最高。話題のゲームコーナーは、古いと言っても00年代のレースゲームや音ゲーがちょっとあるだけで、要するに本物のレトロゲーじゃないのね。愛があって集めてきたと言うよりは、古いモノを買い叩いてきて並べただけでした。その後秘宝館に行きましたが、男が一人で行くところでは無いなぁ。ネット以前ならこういうくだらないモノも娯楽になったのでしょうけど、ネットでエロ見放題の時代だからなぁ。そのあとロープウェーで下りました。
 熱海駅に戻って伊東線で宿に。凄いローカル線ですね。宿に着いたらのんびりして夕食。その後ボドゲ。
 
 土曜日

 伊東の池田20世紀美術館に行きたかったのだが、車で来ていた人が居たのでせっかくだから載せて貰うことに。これは戦前にアスファルト会社で儲けた金持ちが蒐集したコレクションが元で、ミロ、ピカソ、マティス、ルノワールなんか美術の教科書に載ってる級の美術がごろごろ置いてあって凄かった。貸し出し中の物もあった。他の美術館に貸し出す級のコレクションなのである。伊豆半島の別荘地の中に無造作にあって、朝イチに行ったのだけど客が全然入ってなかった。凄いコレクションなんだけどみな分からないのか。常設展の収蔵目録は現在売っていないとのことで残念であった。
 そして大室山。孤立した火山で、きちんと野焼きしていて山に木が生えていない。だから抹茶色のプリンがぽつねんと孤立していて、かなり特異な見た目。ロープウェーで上に登る。斜面に木が生えていないのでけっこう怖い。眺めは最高。麓で小休憩でかき氷を食べる。これは当り。
 その後昼飯をどうしようかと言っていたら、結局宿まで帰ってしまい、宿の前のイベント会場で干物を買ってその場で網焼きして食べる。結局ビールとかモツ煮とか喰いまくって、それが昼食。
 その後やっぱりコーヒーが飲みたかったので、近所のバーが昼もやっている喫茶店でコーヒーと甘い物。今晩は夕食の後に宴会。疲れたし、明日は速いので寝てしまう。
 
日曜日

 朝7時に朝食。8時出発。今日は一日伊豆ドライブとのことで朝一出発であった。
 まず車で伊豆半島の反対側の駿河湾にいき、恋人岬にちょっと寄った後、南進し堂の島へ。クルーズは売り切れていたので遊覧船に。しかし洞窟の中に侵入するなどこれもけっこう面白かった。
 そして堂の島トンボロへ。これが失敗というか、「干潮時に浅瀬になって、上手くいけば足をぬらさずに島に渡れることもある」という話だったのだが、皆で盛り上がってしまい、「干潮になれば足をぬらさずに島に渡れる」といつの間にか変換されていた。いちおう前もって干潮の時間を調べて、そのタイミングで行ったのだが、結果、渡ろうとして靴水没。塩水である。要するに写真みたいに幅の広い陸地が出来るのは季節が限られていて、普段は、歩いて渡れるけど玉石の浅瀬位にしか成らない。これ無理に渡ろうとして、靴は水没するし、そのあと靴を脱いだら(後で考えれば水没した後に靴を脱ぐ意味が無い)裸足だと石がヌルヌルして転倒するし散々だった。しかし島まで渡ったよ。その後喉が渇いたのでコーヒー飲めないかとそばのホテルに行ったら、ラウンジは昼はやって無くて、受付で話を聞くと、歩いて渡れるのは1~2月だけだそうだ。地元での情報収集が重要という結論。
 昼は近くの漁港の名物っぽい食堂でイカ尽くし。しかし僕は竜田揚げ丼。
 すこし東に向かい、伊豆の真ん中を北上。川津七滝ループ橋を通り、天城山隧道は旧道が崖崩れで通行止めになっていて残念。修善寺のあたりからさらに東に行って伊豆スカイラインに。これが景色が確かに素晴らしい。山伏峠のちょっと先で相模湾も駿河湾も富士山も全部見えるスポットあり、凄い光景。熱海駅で人を送り、ぎりぎり夕飯前に帰れました。
 夕飯後は若い子にクソゲーを押しつけて遊びました。

月曜日

 行きたいところがあったので、朝食後さっさとチェックアウトし、熱海からローカルで三島へ。
 三島はビュッフェ美術館へ。これがまた版画だけで無く油絵の大作がゴロゴロある凄い美術館。これはスルガ銀行創業家の人がビュッフェが大当たりする前から目をつけて買い集めていたコレクションですねぇ。こういうのを見ると、大金持ちや新興宗教も役に立つことがあると思います。
 ただ今回、ビュッフェ美術館で「ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方」という企画展をやっていたが、要するにミッフィーなのだが、子供寄せかよ、と全然期待していなかったのだが、実際美術館の中は美術に興味なさげな若い幼子連れ夫婦がたくさん居て閉口したのだが、せっかくだからと企画展も見に行ったら、これが驚きで、ブルーナはモダンアートを修めた後でペーパーバックの表紙の仕事を沢山やっていて、これをかなり沢山今回展示してあったのだが、これがマティスの影響をもろに受けた切り絵的デザインから始まり、コラージュ、タイポグラフィなどモダンデザインの手法を駆使しまくっており、それがだんだん洗練され、突き詰めて行き着いた先がミッフィーなどの超シンプルデザインであることが分かるけっこう衝撃な展示で会った。この企画展は一度は見る価値があります。
 三島からひかりで京都に帰ってきました。
 伊豆半島はメシは美味い、海はきれい、景色は良い、峠ばかりで車で走ると面白い、東京からは適度に近い、クソゲーは面白い(それは違)と、言うこと無しのリゾートですね!!皆がもう毎年伊豆で合宿で良いのではないかと言っていました。

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